ドラフト制度の変遷

1965〜1966年 名簿提出、重複選手抽選方式
各球団は指名希望選手30名以内の名簿を事前にコミッショナー事務局宛に提出

第一次選択(1位指名のみ):
1位から12位まで順位をつけて記載し、他球団と競合した場合は抽選
1位の選手が競合なしの球団→指名確定
1位の選手が競合ありの球団→抽選により指名権を確定
抽選に外れた球団は名簿2位の選手に移り、競合がなければ指名確定
競合の場合は抽選、以下同様の手順を繰り返す
(最大でも名簿12位までで一位指名は確定する)

第二次選択(2位以降の指名):
提出名簿に記載されている選手の中から、成績下位球団より順に指名
一巡した後は成績上位球団より折り返しで指名
(セとパの順位は予めくじ引きで決定)

※1966年は2回実施された
第一次ドラフト(9月)
対象選手:社会人および秋季国体に出場しない高校生
第二次ドラフト(11月)
対象選手:大学生および秋季国体に出場した高校生
1967〜1977年 指名順位抽選方式
全球団が予備抽選により指名順位を決定、二巡目以降は指名順序は折り返し
1974年以降は、最大指名人数を一球団6人以内に制限。
1978〜1990年 重複選手抽選方式
各順位毎に指名希望選手を提出。 重複があれば抽選。 外れた場合は下位球団より指名
最大指名人数は、1980年までは一球団4人以内、1981年〜1990年は一球団6人以内
1991〜1992年 重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
四巡目までは前年までと同様
五巡目以降はウェーバー方式(下位球団より順に指名し、六巡目以降は指名順序を折り返し)
最大指名人数は、一球団10人以内
1991年以降は新人選手は全てドラフトを通すこととなりドラフト外入団は消滅
1993〜2000年 逆指名および重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
指定枠採用選手(1位、2位指名):
社会人、大学生の場合→選手に希望球団を事前調査
重複した場合は、(1)選手の希望球団、(2)指名順位、(3)くじびき、の順で指名球団を確定
高校生の場合→事前調査対象外、競合の場合はくじ
1995年から高校生選手の進路調査を追加(進学、就職希望の場合には指名除外選手とするもので、
希望球団の調査ではない)

任意枠採用選手(3位指名以下):
ウェーバー方式(下位球団より順に指名し、四順目以降は指名順序を折り返し)

最大指名人数は、1994年までは一球団10人以内、1995年からは8人以内
1999年以降は原則一球団8人以内で、指名が8人未満の球団があった場合、全体の合計が96人
以内なら一球団10人以内まで指名可能。
2001〜2004年 自由獲得枠および重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
自由獲得枠
 社会人、大学生から2名までを事前に獲得できる(契約締結内定選手としてドラフト会議前に公示)

通常指名
一巡目 [指名権:自由獲得枠を使用しない球団]
 指名希望選手を提出し、重複があれば抽選(全球団の指名が確定するまで、これを繰り返す)
二巡目 [指名権:自由獲得枠1名使用した球団]
 下位球団より順に指名
三巡目 [指名権:自由獲得枠を使用しない球団]
 下位球団より順に指名
四巡目 [指名権:全球団]
 上位球団より順に指名
五巡目以降 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名し、六巡目以降は指名順序が折り返しとなる)

最大指名人数は 全体の合計が120人までとなり、一球団あたりの制限は撤廃
2005〜2006年 高校生と大学生・社会人の新人選択会議を分離開催、育成選手制度の導入対応
 1.高校生→ 重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
 2.社会人・大学生→ 希望入団枠、順位順折り返し方式併用
 3.育成選手→ 順位順折り返し方式
【 高校生ドラフト会議 】

一巡目 [指名権: 全球団 (但し、指名を回避する球団は事前申請の上、公示される)]
 指名希望選手を提出。重複があれば抽選。 外れた場合は下位球団より指名

二巡目 [指名権: 大学生・社会人ドラフトで希望入団枠を回避する球団 (事前申請の上、公示される)]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

三巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

四巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

五巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 大学生・社会人ドラフト会議 】

希望入団枠 [行使する球団は事前申請の上、公示される]
 1名を事前に獲得できる

一巡目 [指名権: 希望入団枠を回避する球団 (事前申請の上、公示される)]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

二巡目 [指名権: 高校生ドラフト会議で一巡目指名を回避する球団 (事前申請の上、公示される)]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

三巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

四巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

五巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 育成選手ドラフト会議 】

一巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

二巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

三巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 ウェーバーの決定方法 】

1.リーグ間の指名順位
 (1)高校生ドラフト会議
  下記(ア)→(イ)→(ウ)の順で、どちらのリーグの下位球団から指名を開始するのかを決定する
  (ア)オールスター・ゲームで勝ち越したリーグ
  (イ)オールスター・ゲーム全試合の得失点差
  (ウ)抽選

 (2)大学生・社会人ドラフト会議および育成選手ドラフト会議
  日本シリーズに敗れた球団が所属するリーグの下位球団から指名を開始

2.リーグ内での指名順
 (1)高校生ドラフト会議は 開催一週間前時点の暫定順位
 (2)大学生・社会人ドラフトおよび育成選手ドラフト会議は シーズン終了時点の確定順位
2007年 高校生と大学生・社会人(含む育成選手)の新人選択会議を分離開催
 1.高校生→ 重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
 2.社会人・大学生→ 重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
 3.育成選手→ 順位順折り返し方式
【 高校生ドラフト会議 】

一巡目 [指名権: 入札抽選参加を表明した球団 (事前申請の上、公示される)]
 指名希望選手を提出し、重複があれば抽選(全球団の指名が確定するまで、これを繰り返す)

二巡目 [指名権: 大学生・社会人ドラフトで入札抽選参加を回避する球団 (事前申請の上、公示される)]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

三巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

四巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

五巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 大学生・社会人ドラフト会議 】

一巡目 [指名権: 入札抽選参加を表明した球団 (事前申請の上、公示される)]
 指名希望選手を提出し、重複があれば抽選(全球団の指名が確定するまで、これを繰り返す)

二巡目 [指名権: 高校生ドラフト会議で入札抽選参加を回避する球団 (事前申請の上、公示される)]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

三巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

四巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

五巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 育成選手ドラフト会議 】

一巡目 [指名権:全球団]
 ウェーバー方式(下位球団より順に指名)

二巡目 [指名権:全球団]
 逆ウェーバー方式(上位球団より順に指名)

三巡目以降は指名順序が各巡で折り返しとなる(奇数回はウェーバー、偶数回は逆ウェーバー)

【 ウェーバーの決定方法 】
 前年度と同様
2008年〜 高校生と大学生・社会人の新人選択会議を分離開催から一括開催方式に変更
 1.重複選手抽選方式、順位順折り返し方式併用
 2.育成選手→ 順位順折り返し方式
一巡目
 指名希望選手を提出し、重複があれば抽選(全球団の指名が確定するまで、これを繰り返す)

二巡目以降はウェーバー方式
(下位球団より順に指名し、三巡目以降は指名順序が折り返しとなる)

育成選手ドラフト会議は、単純ウェーバー方式
(下位球団より順に指名し、三巡目以降は指名順序が折り返しとなる)

指名人数制限の推移

1965〜66 名簿登載者のみ(一球団最大30人)
1967〜73 制限なし
1974〜77 6人以内
1978〜80 4人以内
1981〜90 6人以内
1991〜94 10人以内(以降、ドラフト外入団は廃止)
1995〜98 8人以内
1999〜00 8人以内(12球団合計で96人以内であれば10人まで可)
2001〜07 12球団合計で120人以内であれば人数制限なし(自由獲得枠・希望入団枠、育成選手等を含む総人数)
2008〜 12球団合計で120人以内であれば人数制限なし(育成選手を含む総人数)
但し、日本以外のプロ野球選手や国内の独立リーグ所属選手は120人枠に含まず

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